2020-07-28から1日間の記事一覧

51. 包丁藤四郎

包丁藤四郎は名物の刀と、重要美術品に認定されている刀の2本存在する。 <短刀 銘:吉光(名物:包丁藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 ・享保名物帳(焼失の部) 江州多賀城主・多賀豊後守高忠は京都所司代として令名のあった人だが、 料理にも精…

49. 薬研藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:薬研藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・享保名物帳(焼失の部) 1500.04.09に室町時代の武将・畠山長政が戦に敗れ、本刀で切腹しようとするが、 何故か切れず苛立った長政が刀を投げ捨てると、鉄製の薬研を表裏に貫き、 「…

47. 五虎退

<短刀 銘:吉光(号:五虎退)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1937.12.29 ・上杉博物館 寄託(個人蔵) 足利義満が派遣した遣明使が五匹の虎に襲われた際に、この短刀で追い払ったという逸話からこの名が付いた。 その後、義満より朝廷に献…

45. 乱藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:乱藤四郎)>・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1940.09.27 ・享保名物帳 吉光の打った短刀の中で、本刀の刃紋だけが乱れているためにこの名が付いた。 室町幕府の管領であった細川勝元が所持しており「細川の乱藤四郎」と…

43. 博多藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:博多藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1931.12.14 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳(追記の部) 筑前福岡藩主初代・黒田長政が博多の豪商から買い上げたことが名の由来。 2代目・忠之より、豊前小倉初代藩…

41. 秋田藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:秋田藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1937.02.16 ・重文指定日 1956.06.27 ・京都国立博物館 所蔵 ・御家名物 豊臣秀吉に仕えた秋田城介が所持していたことが名の由来。 秋田家は鎌倉期以来の名家であり、江…

39. 前田藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:前田藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1933.01.23 ・前田育徳会 所蔵 ・享保名物帳 前田利政が所持していたことが名の由来。 利政は利家の次男で、関ヶ原の戦いにおいて西軍に与して、 兄・利長を攻撃したため…

37. 信濃藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:信濃藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1934.04.30 ・致道博物館 所蔵 1605年に従五位下信濃守に叙された徳川家康の家臣・永井尚政が所持していたのが由来 1608.0911に尚政が逝去し、遺品として1626年に徳川家…

35. 後藤藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:後藤藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1953.11.14 ・国宝指定日 1954.03.20 ・徳川美術館 所蔵 ・享保名物帳 <作者> 粟田口吉光が打った短刀の中では27.7㎝と大ぶりで華やかな刀。 <名前の由来> 江戸期…

33. 厚藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:厚藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1955.06.22 ・国宝指定日 1956.06.28 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳 <作者> 粟田口吉光が打った短刀の中でも寸法が短くきわめて小ぶりであるが、 元重ねが1㎝…