23. 鳴狐

<太刀 銘:左兵衛藤原国吉(号:鳴狐)>

・鎌倉中期

粟田口国吉 作

・重文指定日 1931.01.19

東京国立博物館 所蔵

 

<作者>

粟田口則国の子とされている国吉によって打たれた刀。

打刀としては珍しく平造であるため何らかの依頼で特注されたのではないかと考えられている。また珍しく差表に銘が刻まれている。

脇差堀川国広よりは短いが、短刀の多い粟田口の中では長い。

 

<来歴>

姫路藩主2代目・池田利隆の家臣、石黒甚兵衛から館林藩主の秋元家に伝来した。

:館林8代目藩主・永朝は水心子を召し抱えとするほどに愛刀家だった

 

来歴は不明だが、重文指定名義は斎藤茂一郎氏で、

その後も不明だが、東京国立博物館に寄贈したのは、渡邊誠一郎氏である。