49. 薬研藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:薬研藤四郎)>

・鎌倉中期

・粟田口藤四郎吉光

享保名物帳(焼失の部)

 

1500.04.09に室町時代の武将・畠山長政が戦に敗れ、本刀で切腹しようとするが、

何故か切れず苛立った長政が刀を投げ捨てると、鉄製の薬研を表裏に貫き、

「切れ味は抜群だが、主人の腹は切らない」と評判になり、この名が付いた。

別名「薬研通吉光」

その後、松永久秀に渡り、1573.01.30に久秀が濃州岐阜に行った際に

織田信長に贈ったとされる。

1582年・本能寺の変にて信長と共に焼失した。

(「大阪城落城の際に発見されて徳川秀忠に献上された」という文献もある。)