61. 愛染国俊

<短刀 銘:国俊(名物:愛染国俊)>

・鎌倉末期

・二字国俊 作

・重文指定日 1935.04.30

・個人所蔵

享保名物帳

 

来派の刀工。国俊によって打たれた短刀で銘の上に愛染明王が刻まれている。

蛍丸を打った国俊と二字国俊は作風が違うため別人とされているが、6度名を変えているため同人説もある。)

 

豊臣秀吉の蔵刀であり太閤御物だったが、後に徳川家康に伝わり、

津山初代藩主で蘭丸の弟・森美作守忠政が拝領した。

忠政の死後、1634.07.07に将軍・家光に献上された。

家光の養女である大姫の子・前田綱紀が家光に拝謁した際に本刀を拝領された。

以降、前田家に伝来した。

1943.01.06に利為より利建に相続されたが、戦後に同家を出て

1960年頃には大野達氏所蔵となっている。