85. 加州清光

 

南北朝-江戸期にかけて、加賀で興った刀工・加州清光によって打たれた刀。

江戸初期に6代目・清光が飢饉によって、貧しく非人小屋で刀を打っていたのが有名。

この6代目清光の時に、加賀藩主より腕を認められ、

「清光」の名と前田家由来の「梅鉢」の紋の使用を認められた。

 

加州清光」は、固有の銘でなく刀工のブランド銘なので同名の刀が複数存在し、

比較的安価で、扱いが難しい刀とされている。

 

有名な加州清光は、

沖田総司の愛刀

1864年より前に入手したとされ、池田屋事件で帽子が折れたが修理不可と返され、その後の行方は分かっていない。

東条英機の愛刀

「東条清光」とも呼ばれ、英機の刑死後、持ち主を転々とし、売りに出された。