93. 陸奥守吉行

 

江戸中期に活躍した土佐の刀工・陸奥守吉行が打った刀の号。

陸奥守吉行は1650年生まれで、本名は森下平助。

 

坂本龍馬の愛刀

元より坂本家に伝来しており、龍馬が何度も当主であった兄にねだってはいたが

なかなかもらえずに、内緒で拝借した。や、押しに負けた兄が譲ってくれたなど諸説あり、特定には至っていない。

 

1867年3月頃より龍馬が佩刀しており、

1867.12.10・近江屋事件にて暗殺された際にも佩刀していた。

 

その後も、坂本家に伝来されていたが、

1913.12.26・釧路の大火事で、龍馬の遺品(スミス&ウェッソンモデルⅠ½ 22口径 5連式ピストルなど)と共に、焼身した。

 

1931年に坂本弥太郎氏より、京都国立博物館に寄贈された。

 

再刃されたと記録されていたが、最近の研究(2016年5月)で

火事で変形し反りが亡くなった本刀を、刃取しただけだったと発表された。