160. 豊前江

<刀 無銘:義弘(名物:豊前江)>

南北朝時代

郷義弘 作

・重美認定日 1937.05.27

・重文指定日 1949.02.18

・所在不明

・御家名物

 

越中国の刀工・郷義弘が打った太刀で、義弘の作中で最も華やかな出来の優品である。

長寸の太刀を磨り上げて、打刀になったとされる。

 

号の由来の詳細は不明だが、豊前小倉藩の小笠原家に伝来していた。

 

 

1937年の重要美術品は、小笠原忠春伯爵名義で認定された。

 

1949年には、山口県の山田新松氏が所持していた。

 

1956年の重要文化財は、中沢暁氏名義で指定され、

1961年の「正宗とその一門」でも中沢暁氏所持で出品された。

 

現在、文化庁の調査において、所在不明となっている。