31. 平野藤四郎
<短刀 銘:吉光(名物:平野藤四郎)>
・鎌倉時代
・粟田口藤四郎吉光 作
・山里御文庫(宮内庁)所蔵
・享保名物帳
・皇室御物
「享保名物帳」の副本の1番目に記載される。
その出来から吉光の白眉ともいわれ、皇室御物であり上皇后の御枕刀として使われる。
<作者>
粟田口吉光によって打たれた短刀の中では最も大振り。
<名前の由来>
安土桃山時代の武将で淀城主・木村重茲が摂津の商人・平野道雪から入手したことから名付けられたとされる。
<来歴>
木村重茲から豊臣秀吉に献上され、前田利家の嫡子・利長が拝領した。
1605.06.28に利長から徳川秀忠へ献上されたが、
1617.05.13に利長の嫡子・利常が再び拝領した。
以降、前田家に伝来した。
1882年に前田家より明治天皇に献上され、皇室御物となった。