2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
初代村正の千子村正によって打たれた刀の通称。 生年は室町中期の1500年以前で、伊勢桑名で活躍した刀工であり、 「村正派」の祖であるが、特定の号ではない。 2代目関兼定(之定)は村正と交流があり、秘伝を受けたともいわれている。 村正の刀は武器として…
<短刀 銘:国俊(名物:愛染国俊)> ・鎌倉末期 ・二字国俊 作 ・重文指定日 1935.04.30 ・個人所蔵 ・享保名物帳 来派の刀工。国俊によって打たれた短刀で銘の上に愛染明王が刻まれている。 (蛍丸を打った国俊と二字国俊は作風が違うため別人とされてい…
<太刀 銘:来国俊 永仁五年三月一日(名物:蛍丸)> ・鎌倉末期 ・来国俊 作 ・重文指定日 1931.12.14 ・行方不明 ・復元 2017.06.17 来国行の子・国俊によって打たれた大太刀。 南北朝時代、南側の武将・阿蘇惟澄が佩刀していたといわれている。 1336.04.…
<太刀 銘:国行(号:明石国行)> ・鎌倉時代 ・来国行 作 ・重文指定日 1937.05.25 ・国宝指定日 1953.03.31 ・刀剣博物館(墨田区)所蔵 山城国来派の実質的な祖である刀工・国行によって打たれた太刀。 国行の最盛期は1259-61年であり、本刀は来派の特…
<太刀 銘:備前国友成(号:鶯丸)> ・平安末期 ・備前友成 ・皇室御物 ・山里御文庫御剣文庫(宮内庁)所蔵 古備前派の刀工・友成によって打たれた太刀で、「友成」作の中で最も古く、刀工の個銘がわかる日本刀としても最も古い刀。 室町時代には既に「鶯…
<太刀 銘:備前国包平作(名物:大包平)> ・平安末期 ・備前国包平 作 ・重文指定日 1936.09.18 ・国宝指定日 1951.06.09 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳 古備前派の刀工・包平によって打たれた太刀で、健全無比の大作で、包平作中の白眉とされるだ…
包丁藤四郎は名物の刀と、重要美術品に認定されている刀の2本存在する。 <短刀 銘:吉光(名物:包丁藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 ・享保名物帳(焼失の部) 江州多賀城主・多賀豊後守高忠は京都所司代として令名のあった人だが、 料理にも精…
<短刀 銘:吉光(名物:薬研藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・享保名物帳(焼失の部) 1500.04.09に室町時代の武将・畠山長政が戦に敗れ、本刀で切腹しようとするが、 何故か切れず苛立った長政が刀を投げ捨てると、鉄製の薬研を表裏に貫き、 「…
<短刀 銘:吉光(号:五虎退)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1937.12.29 ・上杉博物館 寄託(個人蔵) 足利義満が派遣した遣明使が五匹の虎に襲われた際に、この短刀で追い払ったという逸話からこの名が付いた。 その後、義満より朝廷に献…
<短刀 銘:吉光(名物:乱藤四郎)>・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1940.09.27 ・享保名物帳 吉光の打った短刀の中で、本刀の刃紋だけが乱れているためにこの名が付いた。 室町幕府の管領であった細川勝元が所持しており「細川の乱藤四郎」と…
<短刀 銘:吉光(名物:博多藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1931.12.14 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳(追記の部) 筑前福岡藩主初代・黒田長政が博多の豪商から買い上げたことが名の由来。 2代目・忠之より、豊前小倉初代藩…
<短刀 銘:吉光(名物:秋田藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重美認定日 1937.02.16 ・重文指定日 1956.06.27 ・京都国立博物館 所蔵 ・御家名物 豊臣秀吉に仕えた秋田城介が所持していたことが名の由来。 秋田家は鎌倉期以来の名家であり、江…
<短刀 銘:吉光(名物:前田藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1933.01.23 ・前田育徳会 所蔵 ・享保名物帳 前田利政が所持していたことが名の由来。 利政は利家の次男で、関ヶ原の戦いにおいて西軍に与して、 兄・利長を攻撃したため…
<短刀 銘:吉光(名物:信濃藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 ・重文指定日 1934.04.30 ・致道博物館 所蔵 1605年に従五位下信濃守に叙された徳川家康の家臣・永井尚政が所持していたのが由来 1608.0911に尚政が逝去し、遺品として1626年に徳川家…
<短刀 銘:吉光(名物:後藤藤四郎)> ・鎌倉中期 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1953.11.14 ・国宝指定日 1954.03.20 ・徳川美術館 所蔵 ・享保名物帳 <作者> 粟田口吉光が打った短刀の中では27.7㎝と大ぶりで華やかな刀。 <名前の由来> 江戸期…
<短刀 銘:吉光(名物:厚藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1955.06.22 ・国宝指定日 1956.06.28 ・東京国立博物館 所蔵 ・享保名物帳 <作者> 粟田口吉光が打った短刀の中でも寸法が短くきわめて小ぶりであるが、 元重ねが1㎝…
<短刀 銘:吉光(名物:平野藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・山里御文庫(宮内庁)所蔵 ・享保名物帳 ・皇室御物 「享保名物帳」の副本の1番目に記載される。 その出来から吉光の白眉ともいわれ、皇室御物であり上皇后の御枕刀として使われ…
薙刀直シ刀<無銘:伝粟田口吉光(名物:骨喰藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・重文指定日 1925.04.24 ・豊国神社(京都市)所有 ・京都国立博物館 寄託 ・享保名物帳(焼失の部) <作者> 吉光が打った薙刀で、時期は不明だが戦国期に脇差に…
<脇指 銘:吉光(名物:鯰尾藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口吉光 作 ・徳川美術館(愛知県)所蔵 ・享保名物帳(焼失の部) <名前の由来> 薙刀から脇差に磨り上げられたため、刀身がふっくらしていたことから鯰尾と名付けられた。 <来歴> 織田信雄から…
<太刀 額銘:吉光(名物:一期一振)> ・鎌倉時代 ・粟田口吉光 作 ・皇室御物 ・享保名物帳(焼失の部) ログイン台詞の「露とおち 露と消えにし わが身かな 浪速のことも 夢のまた夢」は秀吉の有名な辞世の句である。 <名前の由来> 吉光によって打たれ…
<太刀 銘:左兵衛藤原国吉(号:鳴狐)> ・鎌倉中期 ・粟田口国吉 作 ・重文指定日 1931.01.19 ・東京国立博物館 所蔵 <作者> 粟田口則国の子とされている国吉によって打たれた刀。 打刀としては珍しく平造であるため何らかの依頼で特注されたのではない…
<太刀 銘:国綱(名物:鬼丸国綱)> ・鎌倉初期 ・粟田口国綱 作 ・山里御文庫御剣庫(宮内庁)所蔵 ・享保名物帳 ・皇室御物 <作者> 粟田口の始祖とされる6兄弟の末子・国綱によって打たれた太刀で天下五剣の1つ。 <名前の由来> 鎌倉幕府初代執権・…
<金象嵌 羽柴五郎左衛門尉長重所持(名物:にっかり青江)> ・平安-南北朝時代 ・備中青江派 作 ・重美認定日 1940.09.27 ・丸亀市立資料館 所蔵 <作者> 南北朝期に活躍した中青江の貞次によって打たれた太刀といわれている。 <名前の由来> にっかり…
<太刀 銘:恒次(名物:数珠丸恒次)> ・平安-鎌倉時代 ・青江恒次 作 ・重文指定日 1950.04.13 ・本興寺(兵庫県尼崎市)所蔵 ・享保名物帳(行方不明) 天下五剣の1つに数えられる。 <作者> 後鳥羽上皇の御番鍛冶を勤めた古青江初代・青江恒次が打っ…
「革柄蝋色鞘刀<無銘(伝三池光世作)/裏ニ「妙純傳持ソハヤノツルキ」/表ニ「ウツスナリ」ト刻ス>」 ・平安末期-鎌倉時代 ・三池典太光世作(?) ・重文指定日 1911.04.17 徳川家康の遺愛刀で、家康の死後霊刀として家康が葬られた久能山東照宮に納めら…
<太刀 銘:光世作(名物:大典太)> ・平安時代 ・筑後の刀工:三池伝太光世 作 ・重文指定日 1956.06.28 ・国宝指定日 1957.02.19 ・前田育徳会 所蔵 <作者> 三池典太光世初代の作といわれ、初代の唯一の在銘太刀である。 天下五剣の1つに数えられ、尊…
<モチーフとなった刀剣> 「義経記」で源義経の守り刀と記される短刀 ・義経が自害する際に用いたとして有名な刀 ・宗近が鞍馬山に参拝した際に奉納し、東光坊蓮忍が「今剣」と名付けたといわれる ・義経がお寺に預けられた際に守り刀として授けられたとさ…
<モチーフとなった刀剣> 「義経記」で武蔵坊弁慶が振るったと記される薙刀。 ・三条宗近がうった薙刀とされ、刃の部分だけでも1m以上だといわれている ・三日月のように反り返った刃を持つと称される ・名の由来は不明。弁慶は「岩透」という太刀を佩い…
<太刀 銘:有成(号:石切丸)> ・平安時代 ・三条有成作 ・重美認定日 1939.02.22 ・石切劔箭神社 所蔵 <作者> 三条有成は河内での三条宗近であるという説もあるが、宗近の子という説もある。 石切劔箭神社にある現存太刀は再刃だが、姿も鍛えも三条派…
<モチーフとなった刀剣> 刀剣乱舞でモチーフとなっているのは ・能の「小鍛冶」で歌われる刀剣 三条宗近は一条天皇より刀を打てと勅命を受けるが、自分に見合う相槌をふるうものを見つけられず、氏神である稲荷明神へ参拝した。 するとその夜、不思議な童…