2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

160. 豊前江

<刀 無銘:義弘(名物:豊前江)> ・南北朝時代 ・郷義弘 作 ・重美認定日 1937.05.27 ・重文指定日 1949.02.18 ・所在不明 ・御家名物 越中国の刀工・郷義弘が打った太刀で、義弘の作中で最も華やかな出来の優品である。 長寸の太刀を磨り上げて、打刀に…

158. 山姥切長義

<刀 銘:本作長義 天正十八年庚寅五月三日ニ九州日向住国広銘打 天正十四年七月二十一日小田原参府之時従屋形様皮下置也長尾新五郎平朝臣顕長所持> ・南北朝時代 ・長船長義 作 ・重美認定日 1939.09.06 ・重文指定日 1949.02.18 ・徳川美術館 所蔵 正宗十…

156. 千代金丸

<金装宝剣拵 刀身 無銘(号:千代金丸)> ・重文指定日 2002.06.26 ・国宝指定日 2006.06.09 ・那覇市歴史博物館 所蔵 琉球王国の王族・尚家に伝来した宝剣の1つ。 尚家の由来記によると、14世紀に北山王・攀安知が所持した宝刀で、 1416年に安知は、中山…

154. 南泉一文字

<刀 無銘:一文字(名物:南泉一文字)> ・鎌倉時代 ・福岡一文字 作 ・重美認定日 1941.09.24 ・重文指定日 1954.03.20 ・徳川美術館 所蔵 備前の刀工一派、福岡一文字の刀工によって打たれた刀だが、大磨上無銘である。 元は足利将軍家の蔵刀で、研ぎに…

152. 静形薙刀

明確な基準はないが、静御前の名にちなんだ実戦用で身幅が狭く反りが浅い薙刀の総称。 静御前は、源義経の愛妾だった白拍子であり、実際に薙刀を使ったのかは不明だが、 徳川将軍家、前田家などに、静が使ったという薙刀が伝わっており、逸話も残されている…

150. 日向正宗

<短刀 無銘:正宗(名物:日向正宗)> ・鎌倉末期 ・相州正宗 作 ・重美認定日 1935.08.03 ・重文指定日 1941.07.03 ・国宝指定日 1952.11.22 ・三井記念美術館 所蔵 ・享保名物帳 正宗の刀は最も多く国宝指定されているが、鎌倉幕府のお抱え刀工であった…

148. 小豆長光

<太刀 銘:長光(号:小豆長光)> ・鎌倉後期-室町初期 ・長船長光 作 ・重美認定日 1937.12.24 古来より、上杉謙信の愛刀として伝わるが「小豆」の号を持つ刀は他にもあり、 いずれも詳細は不明。 元は、越後の百姓が所持していたといわれ、百姓と共にい…

146. 謙信景光

<短刀 銘:備州長船景光 元享三年三月日(号:謙信景光)> ・鎌倉時代 ・長船景光 作 ・重文指定日 1952.07.19 ・国宝指定日 1956.06.28 ・埼玉県立歴史と民族の博物館 所蔵 備前長船派景光が打った短刀で、刀の表に「秩父大菩薩」、裏には大威徳明王を表…

144. 篭手切江

<脇指 金象嵌銘:コテ切義弘 本阿(花押)銀象嵌:稲葉丹後守所持(名物:篭手切江)> ・南北朝時代 ・郷義弘 作 ・公益財団法人黒川古文化研究所(西宮市)所蔵 ・享保名物帳 正宗十哲の1人、郷義弘によって打たれた脇差。 由来は不明だが、篭手切とは一…

142. 毛利藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:毛利藤四郎)> ・鎌倉時代 ・粟田口藤四郎吉光 作 ・東京国立博物館 所蔵 毛利輝元の愛刀であったためこの名が付けられた。 輝元より、徳川家康に献上され、1600年・関ヶ原の戦いの際、池田輝政に下賜された。 以降、池田家に伝来し…

140. 巴形薙刀

平安時代、巴形御前所持の名にちなんだものではないが、 江戸時代になり、婦人用として打たれた切先が強く反り、かつ幅広な薙刀の総称。 薙刀は、平安末期より多く使われたが、槍や銃の出現により徐々に減少し、 江戸時代には、装飾品や武家の婦女子の護身用…

138. 御手杵

<大身槍 銘:義助(号:御手杵)> ・室町時代 ・五条義作 作 ・再刃 駿河国島田の刀工・五条義助がうった大身槍で、 蜻蛉切、日本号と共に「天下三名槍」に数えられる。 下総17代目結城晴朝の依頼によって作られたとされる槍。 参勤交代の際には目立つため…

136. 日本号

<大身槍 無銘:金房政次(号:日本号)> ・室町時代後期 ・金房政次(?)作 ・福岡市博物館 所蔵 ・御家名物 作者は不明で無銘だが、大和金房派の作ではと推測される。 蜻蛉切、御手杵と共に天下三名槍の1つである。 元来、皇室名物で正三位の位を賜った…

134. 次郎太刀

<大太刀 朱銘:千代鶴国安 木屋□研之(号:次郎太刀)> ・南北朝時代 ・千代鶴國安 作 ・熱田神社 所蔵 「次郎太刀」というのは俗称で、同じ人物が2振り持つ時に、 長いほうを「太郎」、短いほうを「次郎」と呼ぶ。 来国安の門人で京から越前を中心に移っ…

132. 太郎太刀

「太郎太刀」というのは俗称で、同じ人物が刀を2振り持つときに、 長いほうを「太郎」、短いほうを「次郎」と呼ぶ。 太郎太刀を号とする太刀は複数存在するが、次郎太刀との回想などから 熱田神社に奉納されている「真柄太刀」だと推測される。 <大太刀 無…

130. 鶴丸国永

<太刀 銘:国永(名物:鶴丸)> ・平安時代 ・五条国永 作 ・山里御文庫(宮内庁)所蔵 ・享保名物帳 三条宗近派の在国の子(または孫)として伝えられる 山城の刀工・五条国永が打った太刀として貴重な在銘刀である。 1703.08.03に本阿弥光忠によって金20…

128. 同田貫正国

肥後の同田貫派の祖となった正国が打った刀の総称。 同田貫正国は肥後熊本を領した加藤清正のお抱え刀工であり、 数多くの豪傑な実践刀を打ったといわれる。 現在では「天覧兜割り」の逸話にて有名になった1振りが「同田貫正国」としてよく知られている。 …

126.

124. 小烏丸

<太刀 無銘:伝天国(号:小烏丸)> ・奈良ー平安時代 ・天国 作 ・山里御文庫 所蔵 ・皇室御物 日本刀剣の祖とされる天国が打った太刀といわれるが、 その出身、経歴など謎が多く実在の人物であるかも特定されていない。 平家重宝の太刀で、小烏とも呼ば…

122. 獅子王

<太刀 無銘>(大和物 号:獅子王) ・平安時代 ・作者不明 ・重文指定日 1971.06.22 ・東京国立博物館 所蔵 平安末期の大和の刀工が打った太刀で豊後貞秀、または備前実成作とも言われている。 本刀自体は無銘であるが、「春湊浪話」に源頼政が鵺を射った…

120. 不動行光

<短刀 銘:行光(名物:不動)> ・鎌倉時代 ・相州藤三郎行光 作 ・個人所蔵 相州正宗の父とされている、藤三郎行光によって打たれた短刀。 表に不動明王とその八大童子7番目眷属、矜羯羅童子と8番目眷属、制多迦童子が浮き彫りされているため名付けられ…

118. へし切長谷部

<刀 金象嵌銘:長谷部国重 本阿(花押)黒田筑後守(名物:へし切長谷部)> ・南北朝時代 ・長谷部国重 作 ・重美認定日 1933.07.25 ・重文指定日 1936.09.18 ・国宝指定日 1953.03.31 ・福岡市立博物館 所蔵 ・享保名物帳 建武期に活躍した山城国の刀工・…

116. 大倶利伽羅

<刀 無銘:相州廣光(名物:大倶利伽羅廣光)> ・南北朝時代 ・相州廣光 作 ・重美認定日 1934.12.20 ・法人所蔵(大阪府茨木市) ・享保名物帳 大磨上無銘だが、相州廣光が打った太刀。 表に大きな倶利伽羅竜が彫られているために名付けられた。 1620.11.…

112. 膝丸

膝丸は源氏の重宝として伝わる太刀 <太刀 □忠> ・鎌倉時代 ・作者不明 ・重文指定日 1923.03.28 ・京都大覚寺 所蔵 源氏に伝わる名刀の1つで、試し斬りの際に罪人の膝まで斬ったことが名の由来。 大覚寺以前の来歴は不明だが、大覚寺は本刀を「銘刀:薄緑…

107. 髭切

髭切は、源氏の重宝で現存している鬼切丸の別名とされている。 <太刀 銘:安綱(号:鬼切)> ・平安時代 ・伯耆国大原安綱 作 ・重文指定日 1927.04.25 ・北野天満宮 所蔵 源氏に伝わる名刀の1つで、試し斬りの際に髭まで斬れたことが名の由来。 最上家以…

105. 長曽祢虎徹

新撰組局長・近藤勇の愛刀として知られ、池田屋事件後、養父宛の手紙に本刀のことを書くほどに愛用していたといわれている。 現存していないため鑑定ができず、真作説も贋作説も、 贋作であったとして、長曽祢興正説も源清麿説も全てが後世の推論であり 特定…

103. 浦島虎徹

<脇指 銘:長曽祢興里 万治三年十二月日 同作彫之(号:浦島虎徹)> ・江戸時代 ・長曽祢興里(虎徹)作 ・御家名物 ・個人所蔵(写しは渡辺美術館所蔵) 1660年に長曽祢興里虎徹によって打たれた脇差。 表に浦島太郎、裏に蓮華の上に草の倶梨伽羅龍が彫ら…

101. 蜂須賀虎徹

<刀 銘:長曽祢興里入道虎徹(金象嵌)寛永五年乙巳霜月十一日 弐ツ胴裁断 山野加右衛門永久(花押)(号:蜂須賀虎徹)> ・江戸時代 ・長曽祢興里虎徹 作 ・御家名物 ・個人所蔵(詳細不明) 1664年8月以降に虎徹によってうたれた打刀。 長曽祢家はもとも…

99. 堀川国広

新撰組副長・土方歳三が愛用していた刀だが、現在は行方不明。 GHQの刀狩りの際に接収されたともいわれるが真偽は不明。 歳三が愛用していた脇差は堀川国広とされているが、 当時の歳三には手に入れられないほど高価であり近藤勇の手紙しか史料がなく、 特定…

97. 山伏国広

<太刀 銘:日州古屋之住国広山伏之時作之/天正十二年二月彼岸(裏)太刀主日向国住飯田新七良藤原祐安(号:山伏国広)> ・安土桃山時代 ・堀川国広 作 ・重美認定日 1942.12.16 ・重文指定日 1955.02.02 ・個人所蔵(大阪府) 1584年に山伏修行中の国広に…