37. 信濃藤四郎

<短刀 銘:吉光(名物:信濃藤四郎)>

・鎌倉中期

・粟田口藤四郎吉光

・重文指定日 1934.04.30

・致道博物館 所蔵

 

1605年に従五位下信濃守に叙された徳川家康の家臣・永井尚政が所持していたのが由来

1608.0911に尚政が逝去し、遺品として1626年に徳川家に献上された。

1633.12.25に徳川家光の養女・大姫が輿入れした前田光高が挨拶に入城した際に下賜。

1636年9月に光高より、出羽庄内藩主・酒井忠勝に内々に売却された。

(名物帳には将軍家に憚り売却については無記載。)

以降、酒井家に伝来し、本阿弥家の折り紙500枚が付いた。

1986年8月に盗難にあうが、1989年に犯人は逮捕され本刀も戻ったが、

酒井家ではなく、致道博物館が買い取った。