152. 静形薙刀

 

明確な基準はないが、静御前の名にちなんだ実戦用で身幅が狭く反りが浅い薙刀の総称。

 

静御前は、源義経の愛妾だった白拍子であり、実際に薙刀を使ったのかは不明だが、

徳川将軍家、前田家などに、静が使ったという薙刀が伝わっており、逸話も残されている。

 

 

一般的には巴形が祭祀などで使われる女性用、静形が実戦に使われる男性用と区別される。

 

「鯰尾藤四郎」や「骨喰藤四郎」などの薙刀直しの脇差は、元は静形であったといわれている。