156. 千代金丸

<金装宝剣拵 刀身 無銘(号:千代金丸)>

・重文指定日 2002.06.26

・国宝指定日 2006.06.09

那覇市歴史博物館 所蔵

 

琉球王国の王族・尚家に伝来した宝剣の1つ。

尚家の由来記によると、14世紀に北山王・攀安知が所持した宝刀で、

1416年に安知は、中山王・尚巴志との戦いに敗れ、自害した。

(この時、攀安知は本刀で御嶽の霊石に十文字を斬りつけ自害しようとしたが、本刀は主の命を守る霊力が込められた刀ゆえ、自害できず、志慶真川に投げ捨て別の刀で自害したといわれている。)

 

後に、伊平島に流れ着いたところを現地民に拾われ、尚巴志に献上された。

 

1429年に尚巴志は南山を滅ぼし、三国を統一し、初代琉球国王となった。

その後も、尚家の宝物として伝来した。

 

1929年の日本名宝展覧会にて、尚裕侯爵所持として出品された。

 

 

2002年に、北谷菜切、治金丸などと共に「琉球王家尚家伝来品」の1つとして、

重要文化財に指定された。

 

2006年には、歴史文書類を加えた「琉球国王尚家関係資料」として、沖縄県初の国宝指定され、尚家より那覇市浦添市に寄贈された。