170. 北谷菜切

<青貝微塵塗腰刀拵 刀身無銘(号:北谷菜切)>

室町時代

・作者不明

・重文指定日 2002.06.26

・国宝指定日 2006.06.09

那覇市歴史博物館 所蔵

 

琉球王家、尚家伝来の宝剣の1つ。

古く北谷間切の家に伝わったとみられるが、詳細は不明。

 

無銘で作者は不明だが、刀身は15世紀ごろの作とみられ、拵えは16-17世紀の作だとみられている。

 

拵えの全長は46.5㎝で、小柄と笄には琉球王府所蔵品の証である「天」と刻まれている。

刃長は23㎝で、使い込まれて摩耗しており、刃は切っ先部分にしか残っていない。

 

 

重要文化財は、北谷菜切としてではなく「琉球王家尚家伝来品」の1つとして指定された。

国宝指定もまた、歴史文書類を加えた「琉球国王尚家関係資料」の1つとして指定された。

 

 

北谷町にあった水田地帯北谷田圃との交換話や、北谷の農婦が触れてもいないのに、

赤子の首を斬ってしまい、証拠に持っていた包丁をヤギにかざすと、ヤギの首が落ち、無罪となった。その包丁を打ち直したのが本刀であるともいわれている。