67. 物吉貞宗
・鎌倉末-南北朝初期
・相州貞宗 作
・重文指定日 1953.11.14
・享保名物帳
相州正宗の子・貞宗によって打たれた脇差で、現存する貞宗の刀剣は基本無銘の極め品であり、本刀は、短刀として重要文化財に指定された。
徳川家康の愛刀で、本刀を佩いて出陣すると戦で必ず勝利を掴んだため、物吉と名付けられた。
元は豊臣秀吉の蔵刀で「三之箱」に納められていたといわれ、
1598.08.18、秀吉の死後、秀吉の三男・秀頼に継承された。
1601.10.08に徳川家康が鷹狩をした際に秀頼より贈られ、
1616.04.17、家康の死後、尾張初代藩主・徳川義直に譲られた。
幕末まで同家で所蔵され、尾張徳川家19代当主・義親によって設立された
徳川黎明会の所蔵となった。