146. 謙信景光

<短刀 銘:備州長船景光 元享三年三月日(号:謙信景光)>

鎌倉時代

・長船景光 作

・重文指定日 1952.07.19

・国宝指定日 1956.06.28

・埼玉県立歴史と民族の博物館 所蔵

 

備前長船景光が打った短刀で、刀の表に「秩父大菩薩」、裏には大威徳明王を表す梵字が彫られている。

上杉謙信の愛刀であったために名付けられた。

 

1323年に丹治時基が長船景光と弟・景政に本刀と御物太刀、国宝太刀を作らせた。

1325年に本刀は国宝太刀と共に、秩父神社に奉納された。

 

戦国期のどさくさで神社より散逸し、上杉謙信の所有となる。

その後も上杉家に伝来し「上杉家刀剣台帳」乾一二に記載された。

 

戦後に上杉家より、愛刀家の岡野多郎松が譲り受けた。

 

1958年に「備前愛刀図譜」の10番目に記載された。

 

1993年に埼玉県の所有となった。