57. 明石国行

<太刀 銘:国行(号:明石国行)>

鎌倉時代

・来国行 作

・重文指定日 1937.05.25

・国宝指定日 1953.03.31

・刀剣博物館(墨田区)所蔵

 

山城国来派の実質的な祖である刀工・国行によって打たれた太刀。

国行の最盛期は1259-61年であり、本刀は来派の特徴が遺憾なく発揮される会心の出来なのに加え、ほぼ製作当時のまま現存しているため来国行中の白眉と呼ばれ、

国行唯一の国宝登録されている。

播磨藩明石藩主である明石松平家に伝来したことが名の由来。

 

松平家以前の来歴は不明だが、

1940年に松平直頴名義で紀元2600年奉祝名宝日本刀展覧会に出展した。

その後、藤澤家に渡り、国宝登録された。

藤澤氏の死後、日本美術刀剣保存協会にコレクションが寄贈された。